「JINROH」~プロローグ~ ―Twitter人狼 プレイ日記―


※本記事はTwitter人狼のプレイ日記を少しフィクションを入れて作りました。
Twitter人狼の詳細が気になる方は下記リンクをご閲覧ください。なお、役職の内容等につきましては基本的にここで書かれていることを前提として話を進めてまいります。
一応、僕(アルジャーノン)が主人公視点として書いております。

Twitter人狼体験記(前編)―汝は人狼なりや?―
Twitter人狼体験記(後編)―汝は人狼なりや?―
Twitter人狼へようこそ

それでは、人狼の世界をお楽しみください。

「JINROH」~プロローグ~

この世界のどこかに昼夜薄暗く鬱屈としていて、そして咽返るような血の匂い、簡潔な表現で「肉の腐ったような異臭」を感じる村がある。昔は大層な名前がついていたが、村の恐ろしき風習によって、いつしか人はその村を「人狼村」と呼ぶようになった。これはそんな人狼村で起こった、この村に来たことが無い人々からしたら考えられない一週間を描いた手記である。

人狼村では、かつて狼が村に攻め入り、狼と人が殺し合い最終的には全て死滅した。この村に攻め入る狼は見た目は人そのものであり見分けがつかない。おまけに変身も可能で、家族や友人に摩り替わって隙を見て殺す。そのようなことも平気に出来るのだ。昼は普通の人間にしか見えない。そして夜は人が変わったかのように街を闊歩し、人を喰らい尽くしていたのだった。

見目麗しく白いドレスを身に纏う少女も狼であるかも知れない。杖をついて歩くのがやっとだという枯れ木のような手になった老人も狼かも知れない。昼は温厚に見せている老人も笑顔が素敵な少女も夜になると目を光らせ村人を喰らうのだ。もちろんその時は杖などついてはいないし、少女も笑顔ではあっても、その笑顔は歪んでおり、血や肉の匂いに踊り狂わんばかりに狂喜乱舞している。そして彼らが村人を喰らい尽くしたころには朝を迎え、村人は狼に目を付けられた惨殺死体を目の当たりにすることになる。

当然のことながら、村人は信じられるのは自分だけだと言わんばかりに周囲を警戒する。友であっても、嫁であっても、娘であっても、親であっても狼かも知れない。そのような環境に置かれては誰かを信じようとはどだい無理な話だ。

ただ殺されているだけでは納得できない村人は狼も紛れていることを覚悟の上で全体会議を開催した。そこで事実を確認したところ三つの事実が判った。

一.狼は夜村人を一人だけ殺す。狼が複数人居ても殺すのは一人
二.狼は突然増殖したりはしない。つまり今村に居る狼を全員殺せば村は助かる可能性が高い
三.狼が村人と同一の人数となった瞬間に狼は正体を明かし、一気に喰らい尽くす可能性が高い

その会議の中で一つのルールを決めた。「夜殺されるだけではなく、昼、会議を開き最も疑わしい者を一日一人処刑して狼を全滅させよう」哀しいかな。自分の住む村で自分と仲良くしている人を疑い、最後には殺さなければならない。おまけにその疑った相手は本当に村人かも知れないのに。

何故夜狙わないのか。という疑問を持たれる方は多いかと思う。その理由は狼の人体的特徴にある。先に述べたように狼は夜になると正体を現し、狼そのものになって人を喰らう。その人体能力は人間よりも大きく上回っており、鋼のような肉体にアフリカのライオンのような跳躍力を持っており、銃も刀も役に立たない。いくら村人が一塊になって攻めたところで狼一人倒すことも出来ない。おまけにアフリカに住むシマウマのように鋭い聴覚と広い視野を持っており、夜動くもの全てを見つけ喰らい尽くす。猫であっても犬であっても。もちろん人であっても……。そのような化け物に堂々と立ち向かうのは無謀そのものであり、生き残る方法を考えなければならない。その苦肉の策が一つのルールという形で表現されたのである。

その後、人狼村では日々その生活が繰り返された。美味しい牛乳とパンと歓談で始まる朝食で始まる爽やかな朝、掃除の音、人々の賑わい、子供たちの笑い声が響き渡る昼、そして仕事帰りで帰ってきた父親とともにディナーを楽しみながら談笑する夜と行った日常は最早取り戻せない過去のものとなった。今のこの村における日常は、昼は罵声飛び交う会議が開催され、言葉を発しない者は赤子であっても殺された。朝は、夜、狼に喰らい尽くされた無残な死体を目の当たりにし、その死体を処理する作業が日常そのものなのだ。

もちろん、このような村には居たくないという村人も居り、村から脱出を謀る村人も居た。しかし、その逃げようとする村人も他の村人から狼と責められ最終的には殺された。そして逃げられない絶望感を覚えたある村人は自ら命を絶った。いつの間にか村人は人を疑うことしかできないようになり、殺戮することも当たり前のようになり、それこそ狼そのものとなってしまったのである。村では殺戮は繰り返され、当初村の人口は100を超えていたが、この日常が繰り返されるうちに数人残されるだけとなった。

「よし……今日も生き延びていた」男は一人そうつぶやいた。繰り返される殺戮、そして自らも妻を殺め、残る家族は娘だけとなっていた。この殺戮が始まる前はカーネル・サンダースのように恰幅の良かった紳士も、今では頬は窪み、痩せこけ、目の下はクマだらけとマシニストに出てくる主人公のような風貌となっていた。始めは村のためだった。村を守るためだけにこの殺戮に自ら参加した。しかしいつしか自分を守るためだけになってしまっていた。娘を疑いたくはない。娘は絶対に大丈夫だ。娘と二人で生きてこの村を出て、新しいところで二人で幸せに暮らそう。そう男は期待に胸を膨らませていた。

「娘はまだ寝ているかな?」男は娘の様子を見に部屋へと向かった。そして娘の部屋のドアに手をかけノブを回し開いた。「もう起きているかい?」娘が部屋の真ん中で立っていたのを見て、娘が生きているという安堵感を覚え、娘に声をかけた。「パパ……パパ……」娘は背を向けながら男に呼びかけた。「なんだい? 怖い夢を見ていたのか?」半泣きのような声で自分を呼ぶ声に向かって温かみのある声色でそう返した。「パパ……パパ……」「パパはここにいるよ。どうしたんだい?」「パパ……パパ……」

「ゲームエンドだよ……パパ……」
男はここで意識を失った。彼にとって救いだったのは最後娘の顔を見なかったことかも知れない。

ここは「人狼村」狼が人に化けて闊歩する恐ろしき村……。

今回の話は「人狼村」に魅せられ、再び「人狼村」を幸せな村に戻したいと集結した人々と再びその人間たちにすりかわり全ての人間を喰らい尽くすために集まった狼達との死闘を描いたものである。

第一章へ続く→「JINROH」~第一章~ 戦いの始まり
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と、少し手法を変えて、先日のTwitter人狼をリプレイ風にアレンジしてみることにしました。処女作です。少し小説の書き方を学んでいる最中ですので習作としてみて頂ければと思います。

予定では5-6回でまとめられればと考えております。ちなみにこの後はTwitterでのトークを活用しますので恐らくシリアスからは遠くかけ離れた内容になることだけご理解ください。
まずは、人狼ってどのようなものかというのを理解して頂けるために人狼の世界を書いてみました。次回からは本当にTwitter人狼の話になりますよっ。

よろしくお願いいたします。

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3 Responses to “「JINROH」~プロローグ~ ―Twitter人狼 プレイ日記―”

  1. 「JINROH」~第一章~ 戦いの始まり | 酒のちノベルゲーム、ときどき雑談 より:

    […] 「JINROH」~プロローグ~ ―Twitter人狼 プレイ日記― […]

  2. […]   ・Twitter鯖wiki  更新されてないみたい ・Twitter人狼プレイ日記 […]

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  3. あっきーら より:

    人狼.comのあっきーらと申します。
    只今、Twitter人狼に関しての情報を集めており、アルジャーノンさんの記事がとても参考になると思い、
    「Twitter人狼」 http://jin-rou.com/?p=303
    こちらの記事にてご紹介させていただきました。

    よろしくお願いいたします。

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